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家庭血圧の意義とは?測り方・活かし方

2020/06/19更新

こんにちは。院長の品川弥人です。

高血圧シリーズの第2弾、家庭血圧の意義、測り方・活かし方 についての動画を作成しました。

血圧は診察室だけでなく、家庭での測定・記録がとても大事なのですが、その意義をご存知でしょうか?

家庭での血圧は診察室で測定する血圧に比べ、臓器障害や心臓・脳血管の病気とより密接な関係を持つことが知られています。

診察室血圧が高くても、家庭では正常な状態を白衣高血圧、逆に診察室では正常でも家庭血圧が高い状態を仮面高血圧と言います。

また血圧が特定の時間に高い場合は、その時間帯によって、早朝高血圧、昼間高血圧、夜間高血圧の3つに分類されます。

家庭での血圧を記録することで血圧の変動パターンを知り、未治療の方は治療の必要性の判断、すでにお薬を内服されている方は治療が上手くいっているかどうかの判断とより適切な治療に活かすことができるのです。

家庭血圧はいつ測ればよいのか?どんな状態で何回測ればよいのか? 上の血圧と下の血圧どっちが大事?など、測定方法やよくお受けする質問にも分かりやすく説明してあります。

是非ご覧いただき、自宅での血圧測定に活かしていただければと思います。

高血圧治療の必要性。放置する危険性。

2020/06/14更新

こんにちは。院長の品川弥人です。今回は高血圧治療の必要性、放置する危険性についての動画を作成しました。

現在わが国において高血圧の方は約4300万人、その中で適正に血圧がコントロールされている方はわずか1200万人といわれています。

残り3100万人の方は高血圧の治療がなされていない、もしくは治療していても目標に達していないのが現状です。

高血圧のほとんどの方は症状がありませんので、健康診断で要受診と指摘されても、ついそのままにしてしまう方が多いのではないでしょうか。

しかし血圧が高い状態を放置しておくと徐々に動脈硬化が進行し、大血管、心臓、脳血管、腎臓、眼の網膜などの内臓が傷害を受け、動脈瘤、動脈解離、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血、腎不全、視力障害などの重大な病気を引き起こすことになります。

このような重篤な病気は無症状の状態から突然発症して命にかかわるものが多く、ゆえに高血圧はサイレントキラーと呼ばれる病気の代表なのです。

当院でも高血圧を主訴に受診する患者様、定期通院されている患者様は大勢いらっしゃいますが、短い診察時間の中で病気の危険性やどのように日常生活で管理をしていけばよいかを全てお伝えしきれないのが現状です。

 今回から数回にわたって、高血圧治療の必要性、自宅血圧測定のポイント、日常生活の注意点、食生活、お薬についての情報などを発信していこうと思います。

なるべく短時間でシンプルに、わかりやすい動画を作っていきたいと思いますので、是非ご覧いただき参考にしていただければ幸いです。

動画視聴はコチラ ➡【高血圧治療の必要性、放置する危険性】

動悸・不整脈の自己チェックをしましょう

2020/06/06更新

こんにちは。院長の品川弥人です。

動悸・不整脈の説明動画を作成しました(^^)。

動悸は循環器内科を受診する患者様の症状の中でとても多いものの一つです。

動悸とは胸がドキドキする、鼓動を強く感じる、脈のリズムがバラバラになる、など心臓の鼓動に異常を感じる症状の総称です。

原因は心臓の病気のほかにも様々なものがありますが、心臓の病気の中では不整脈が原因であることが多いです。

不整脈には放置しても大丈夫なものから、治療が必要なもの、緊急を要する命にかかわる危険なものまで様々です。

この動画の中では動悸・不整脈の大切なチェックポイントをわかりやすく説明していますので、病院を受診する前に自分の動悸がどのようなものか確認することができます。

動悸と不整脈のみかた

危険な胸痛「狭心症」の特徴

2020/06/01更新

こんにちは。院長の品川弥人です。

先の投稿でYouTube動画配信のご案内をさせて頂きましした。

第1回目の医療情報として「専門医が5分で説明、絶対に放置してはいけない危険な胸痛の特徴」を配信させていただきました。

放置してはいけない胸痛の原因の一つに狭心症という病気があり、この動画は典型的な狭心症の胸痛の特徴を分かりやすく説明したものです。

ポイントを押さえると比較的特徴がわかりやすい病気であり、多くの方々から反響をいただきましたのでブログでも個別に紹介させていただきます。

狭心症とは心臓の筋肉に血液を送る冠動脈が動脈硬化で狭くなり胸が痛くなる病気です。悪化すると血管が詰まって心臓の筋肉が動かなくなってしまう「心筋梗塞」になる可能性のある、一歩手前の状態です。

特徴的な症状としては運動したとき、体を動かしたときに、胸全体が重苦しくなる、締め付けられるような症状が数分程度持続して休むと良くなります。

同時に冷や汗をかいたり、左腕、首、顎、歯の痛み等が伴うこともあります。また時には胸ではなくみぞおち、胃のあたりの痛みとして現れることもあるので注意が必要です。

動画でわかりやすく説明してありますので是非ご覧ください。➝YouTube動画はこちら

胸痛や動悸の患者さんが増えています

2020/05/01更新

こんにちは。院長の品川弥人です。 最近胸の痛みや動悸で受診する患者様が増えています。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、仕事や家庭でのストレスや悩みから自律神経のバランスを崩し、心臓に影響している方が多い印象を受けます。

心臓をはじめとしたすべての内臓は精神状態やストレスと密接な関係があるのです。今日は特に注意が必要な心臓の症状の特徴についてお話します。まず初めて動悸につていですが、胸がドキドキした後に気分が悪くなったり、胸が苦しくなったり、意識がぼーっとするような場合。胸痛については体を動かしたとき(早歩きをしたり、階段を上ったり、重いものを持ったりしたとき)に胸全体が締め付けられるような圧迫感を感じる場合。この2点は特に注意が必要です。

危険な不整脈や心臓の血管が動脈硬化で詰まりかけている心筋梗塞の前兆のことがあります。さらには発熱・風邪症状がある場合に、息苦しくなったり、胸が痛くなったり、今までなかった脈が飛ぶよう症状が出てきた場合も新型コロナウイルスの肺炎症状の可能性があるので注意が必要です。

もしこのような内容に当てはまる場合は受診をおすすめします。当院でご相談をご希望の方は予約なしで直接受診することも可能です。心臓専門医による適切な診断とアドバイスが受けられます。

多くの方がこのような症状で受診をされますが、ストレスによる心配のない症状が多いのも事実です。そのようは場合は人込みを避けて外に出て定期的に散歩をする、深呼吸をする、などの自律神経をリラックスさせるような習慣をお勧めします。不要な外出を自粛しないといけない時期はまだまだ続きそうですので、体調を崩さないような生活習慣を心掛けたいですね。危険な胸痛の特徴や動悸・不整脈をみる際のポイントについての動画も作成しておりますので是非、参考にして下さい。

胸痛、動悸の動画での説明はコチラ 

➡絶対に放置してはいけない危険な胸痛の特徴

➡息切れ・動悸・呼吸が苦しい ~原因は?緊急性はあるか?~

➡動悸・不整脈を自己診断

➡急性心筋梗塞の胸痛~狭心症との違い

心不全てどんな病気?

2018/05/21更新

こんにちは。院長の品川弥人です。心不全でどんな病気かご存知ですか?文字通り心臓の機能が低下する状態なのですが、最近はマスコミやニュースで話題に上ることが多い一方で、どんな病気だかピンとこない方も多いのではないでしょうか。

昨年、日本循環器学会と心不全学会が一般の方にわかりやすく心不全のことを知ってもらうために、病気の定義を「心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。」と発表しました。我が国の循環器疾患の死亡数は、癌に次いで第2位となっており、心不全による5年生存率は50%と予後についても癌と同程度で、決して良くありません。しかしその事実と心不全の具体的な病態についてはあまり知られていないのが現状です。

 心不全は高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病、喫煙習慣、心臓弁膜症や心筋梗塞などのあらゆる心臓疾患を持っている人が予備軍になります。症状は早歩きや階段を上った際の息切れ、足のむくみ、夜横になって寝ていると息苦しくなる、などが典型的です。気づかないで放置しておくと、ある日突然呼吸困難が起こり、救急搬送となる恐れもあります。診断は胸部レントゲン写真、心臓超音波、採血などで総合的に判断しますが、採血でBNPやNT-proBNPという項目をみれば、簡便に状態がわかります。生活習慣病や心臓疾患でおかかりの方は、かかりつけの先生にチェックしてもらうと良いでしょう。

 日常生活での予防は減塩を基本とした血圧管理が第一です。また、糖尿病や脂質異常症の管理、禁煙などの生活習慣も発症予防にかかわってきます。治療は薬物治療が基本になります。血圧や心臓の負担を調整する薬剤や利尿剤が代表的な薬です。早期発見により適切な治療が可能ですので、疑わしい症状がある方は循環器内科の受診をおすすめします。 
心不全はその進行に生活習慣が大きくかかわってくる病気です。しっかりと管理ができれば多くの場合は良い状態を維持できますが、一方で増悪による入院を繰り返すと命を縮める病気です。是非正しい知識をもって、心不全の予防に努めましょう。

五感を開放するマラソン

2018/05/03更新

こんにちは!院長の品川弥人です。今日は私の趣味の一つであるマラソンについて話そうと思います。
ランニングを始めてかれこれ15年くらいになりますが、走ることが習慣になったのは7年くらい前でしょうか。きっかけは東日本大震災です。当時ガソリンが品薄になり給油ができなかった時期があり、片道7㎞の大学病院への通勤を自転車に変えたのです。朝型の生活に変えたことをきっかけにランニングも定期的に始めてみることにしました。週2~3回、30分~1時間程度の朝ランです。

 はじめてみると1日が非常に気持ちよく過ごせて、仕事の効率が上がります!体力も付くため、長時間の仕事でも疲れることが少なくなりました。それから最低限週2回くらいのランニング習慣はほぼ途切れることなく現在まで続いてます。フルマラソンも2011年に初挑戦してから、年1回くらいは大会参加を続けています。よくストイックな趣味だね!Mだね!と言われるのですが(笑)、自分では気持ちがいいから続いているだけなのです。

 何が気持ち良いのか、あまり深く考えたことはなかったのですが、先日心理学のセミナーでマラソンにぴったりあてはまる!と思った言葉に出会いました。「五感を開放する」というキーワードです。 五感とは生物がもつ感覚:視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚です。これらをフルに刺激することで人は本来の人らしく、生き生きと日々を送ることができるという趣旨の話でした。マラソン中は移り変わる景色の中で朝の光を浴び、鳥のさえずりと風の音を聞きながら空気の匂いを感じ、筋肉の使いや全身の感覚を意識しながら汗をかきます。走った後の水の味は格別です。まさに五感をフルに味わう感覚なのです! 全身の力を使い切り、汗だくになるのが楽しい! と思うのははやはりMなのでしょうか(笑) 

 運動習慣の持つ人は持たない人に比べて抑うつになりにくく、ストレス頻度が低いというデータもでています。五感を刺激することを意識して生活することは、肉体面、精神面ともに良いようですね(^^)

(写真はいつも走っている鶴見川沿いのサイクリングロードです)