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糖尿病は何故なるの? 糖尿病の病型分類

2020/10/09更新

こんにちは。院長の品川弥人です。

このブログを書いている今週末は台風が近づいて暗い空と雨続きの毎日ですね。気温の変化で風邪などひかないように気を付けてくださいね!

さて、今回は糖尿病になる理由、二つの糖尿病のタイプについて説明します。

まず血糖値についての説明からです。
食物から吸収された糖分は血液中にブドウ糖として存在します。これが血糖です。血糖はからだにとって大切なエネルギーであり、細胞が血液中から糖分を取り込んで利用するわけです。

このブドウ糖を血液から全身の体の細胞に取り込ませるホルモンが、膵臓からでてくるインスリンというホルモンなのです。

つまり、インスリンは血液中のブドウ糖を細胞に取り込ませてエネルギーとして利用するために必要なホルモンで、インスリンが働いた結果として血糖値が下がることになります。

糖尿病というのは
① インスリンの分泌が悪い(膵臓から分泌されない)
② インスリンの効きが悪い(細胞での効き目が悪い)
という二つの理由で起こります。

ではその大元の原因ですが、1. 食べ過ぎ 2. 運動不足 3. 肥満 4. 遺伝
この4つが大きな原因です。まれにウイルス感染などがきっかけで急激に糖尿病が進行することもありますが、ほとんどが食べ過ぎ、運動不足、肥満によるものです。

次に糖尿病の2つのタイプについて説明します。
まずは2型糖尿病。
これはインスリン分泌不全とインスリン抵抗性による糖尿病で、食べ過ぎや運動不足に加えて遺伝的な要因も発症にかかわってきます。すい臓はインスリンを作り出しますが、2型糖尿病では、その量が十分ではないか、作られたインスリンが十分効かない糖尿病です。以前は「インスリン非依存型糖尿病」と呼ばれていました。2型糖尿病は最も一般的な糖尿病で、10人に9人以上はこのタイプです。薬は一般的にまず内服薬を使用しますが、内服で不十分な場合はインスリン注射が必要になります。
つぎに1型糖尿病。
これはインスリン欠乏による糖尿病です。すい臓がインスリンをほとんど、または全く作ることができません。糖尿病の患者さんのうち、1型糖尿病は10人に1人以下です。
若い方の糖尿病もは1型糖尿病が多いですが、年齢に関係なく発症が見られます。
以上、糖尿病の原因とタイプについて説明させていただきました。

ほとんどの糖尿病は適切な食事や運動習慣で予防できます。
美味しいものが多い秋ですが、食べ過ぎや運動習慣に気を付けて、適切な体重を保ち、糖尿病を予防するようにしましょう。